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Showing posts from May, 2015

良い呪い、悪い呪い

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今日は、ビースター立川校にてベリーダンス(オリエンタルダンス)レッスン!良い汗をかきました。 レッスンをしていると、ふと、キーワードになる一言、があります。 例えば「プロペラみたいに」「コンパスみたいに」比喩もあれば 「足の裏」「腹筋」そんな身体の部位のこと。 ほんの一言、引っかかる言葉があると、一瞬で生徒さんの身体の動きが変化します。勿論良い方へ。 そんなとき、人間の意識の力って凄い。意識とつながる身体の賢さって凄い。といつも感動します。 よく英語で Awaken your body 、などと言いますが、本当に身体が 「目を覚ます」 という言葉がぴったりです。 私の言葉は、とっかかり。 これとは逆に、言葉や人の放ったメッセージが、ネガティブな作用を引き起こす場合もあると思います。 このことをとてもよく描いている、 「呪詛抜きダイエット」 (田房永子さん著)というコミックエッセイがあります。 この作品の中で、彼女はネガティブな言葉による心の縛りの事を「呪詛」と呼び、過去に受けた数々の「呪詛」が摂食障害(暴飲暴食が止められない)の大本の原因にもなっていた事を解き明かして行きます。 印象的な、彼女がエステに初めて行った時の一幕。 クリックすると拡大します。 エステティシャンに 「田房さんのお尻のたるみ そうとうすごいですよね」 「いくら食事制限をしてもうちでセルライトをとらないと効果はないんですよ 田房さんレベルのセルライトだと特に..」 と脅されてしまいます。 酷い!なんだそのエステ!!とこの時点で本を投げそうになります。 しかし、考えてみれば、こういう種類の「呪い」メッセージは、べつだんエステに限らずとも割とありふれているように思います。 「xxでないあなたは駄目、xxにならないといけない」 「xx以外の方法は存在しない」 つまりその人を否定し他の道を塞ぐ事で、特定のサービスなり、物品なり、人なりに縋り付きたくさせるという方法ですね。 テレビやポスターや雑誌の表紙などの広告、時には人間関係の中でもあることだと思います..。 このエステから「つらい」と逃げた帰りに主人公は、素敵な「紅茶の試飲

ベリーダンスを踊ると女性らしくなれるんでしょ?

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こんにちは。ニスリーンです。 たまにベリーダンスを踊ると女性らしくなれるんでしょ?と聞いて下さる方がいます。 実はこれ、とっても難しい質問なんですよね。   「女性らしさ」という言葉が意味するところはあまりに時と場合により違うから。 外見に関する事でも 女性への期待や理想は、 時代や国によりめまぐるしく変わりますよね。 ・・・・土偶。 内面に関する事も 逞しい、包容力 機転が利く、賢い 忍耐強い、控えめ、 貞節、清純 細やか、真面目 柔軟、環境適応 情緒的、情動的 etc. 相反する要素が良く「女性らしさ」に挙げられます。 「女性らしさ」は捉え所が無く影を捕まえるようですが、それは社会が女性に求めることが状況に応じ移り変わるからでしょう。 ーーーー 女性のダンサー/エンターテイナーは、このような女性への願望を特に投影されることが多い存在であることは確かです。 本場中東では特に、ベリーダンスは主流なエンターテインメントとして、より主流な「魅力的/セクシーな女性」像が求められる傾向にあるようですね。 その一方で、ベリーダンス(オリエンタルダンス)の大本になっているのはお祝いの場等で踊られる大衆の踊りであること、 性別を問わずみんなが同じように踊る ということもまた一面の事実です。 ヒップワークはアフリカ諸国全体に見られる特徴ですし、柔らかい手の動きはペルシャなど中央アジアや南アジアに昔から見られる動きです。 歴史を紐解けば、こうした動きを「女性」というジェンダーやセクシュアリティと強く結び付けた視点と、ヨーロッパによる中東 植民地化の影響は、完全に切り離すことができない面があります。 この点については、男性ダンサーのパイオニアであるTarik Sultan氏が 詳しく語っています。 また、 ベリーダンス(オリエンタルダンス)を「男性らしさに反するもの」としてまなざす見方が、特に中東諸国での男性ダンサーの苦境につながっていたことも視野に入れる必要があるでしょう。 世界を見渡すと「女性」ではない素晴らしいベリーダンサーも沢山存在していますので、 必ずしも、女性らしさとベリーダンサー(オリエンタルダンサー)の