Wednesday, April 14, 2021

チェストスライズ・サークルの主役は肩じゃない

 こんにちは!オリエンタルを日々是研究、Nisreen(ニスリーン)です。

皆さんお元気でしょうか?

私は昼のお仕事が引けた後に思いっきりダンスを練習して、シャワーを浴びるのが幸せな今日この頃です。

今日は、基本の動きの一つ、「チェストスライズ」及び「チェストサークル」で初心者の方が躓きやすい部分に関して、Tipsをシェアーしたいと思います。

文字通り、胸を押し出したり引いたり、左右に動かしたり、胸で円を描くという動きですね。

この動きで、一番初心者の方によくある躓きは、肩の力を使おうとしてしまうこと。

胸を前に出す時に肩が後ろに引けてしまう(腰はやや反り腰)、胸を後ろに引こうとするときに肩が前に出てしまう(腰は少し丸くなる)、など、肩が目立ってしまうということがとても良くあります。

実は、このように肩の力を使って上体全部を大きく動かすような動きも、フュージョンなどでは出てくることもあります。

しかし、オリエンタルダンスでは基本的に胸筋と、肩甲骨あたりの筋肉の伸び縮みを利用しますので、肩は少しはつられて動きますが、それほど大きく動かないはずです。


※トルコのスターダンサー、Asenaです。3:23あたりでチェストサークルをしていますね。アクセントをとっているので不均衡な円です。音楽がゆったりしている場合はもっとなめらかな円になります。

腰も動かしているのであんまりわかりやすい例ではないかもしれませんが。


トルコのスターダンサー、Didemです。彼女は胸を横に動かす技でも有名ですね。


余談ですが、これら胸の動きでアイソレーションが目立つのは割とここ20年以内のダンサーの特徴で、どちらかというとモダンな印象になりやすいともいえるかもしれません。

ゴールデンエラのダンサーはよく胸・肩シミ―はしていますがあんまりチェストスライズのイメージがないですね。


さて、そんな肩にたよらない動きを練習するためのちょっとしたTipsです。下に行く程少しずつ難易度が上がる感じです。


1・床にあおむけで寝て練習する

手の平と、左右の肩甲骨を床につけて浮かせないようにします。

膝は立てて、足の裏は床につけて、やはり浮かせないようにします。

その上でみぞおちあたりを天井からだれかに引っ張られることを想像しながら浮かせる、床につける、を繰り返します。

慣れてきたら、浮かせる、横にスライドする、床につける、逆側にスライドする、を繰り返します。


2.両手を前に出し、壁に手の平を付けて練習する

見えない誰かに対して「壁ドン」するような感じです・・。

両手の間の感覚はちょうど自分の肩幅くらいがちょうどよいです。


3・手にタイツを持って練習する

タイツの持ち方は以下と同じです。



これも手を固定するやり方です。


1ー3で胸が柔らかく動かせるようになってから、いよいよ、タイツや壁に頼らずに、立った状態で胸を動かすことに挑戦します。


全てのダンスの動きに言えることですが、

以下の点が満たされていると、動きが安定し、力強く見えます。


  • くるぶし、足の指の間、足裏のくぼみをよくもみほぐしてやわらかくすること。
  • 母指球、子指球、踵の3点に均等に、床に対して垂直に重心を下ろすこと。3脚を床に立てるような感覚です。重心が偏らないこと。
  • 足の指全体を吸盤のように床に吸着させること。
  • 足首、膝、つま先が同一線上にあること。


この足の使い方は、一番大事な部分ともいえるので、オンラインレッスンの中でも色々なアプローチでTipsをシェアーしています♬

一緒に滑らかな胸の使い方、やわらかい足の使い方を目指していきましょう。





Monday, April 12, 2021

バックベンドを楽にしよう

 こんにちは!オリエンタルを日々是研究、Nisreen(ニスリーン)です。

すっかりブログが久しぶりになってしまいましたが、皆さんお元気でしょうか。

最近、Nisreenセミプライベートのオンラインレッスンでは、バックベンドを少しずつ練習しています。

ゴールデンエラのエジプシャンオリエンタルダンスに、バックベンドはよく出てきますね。


トルコのクラッシックなオリエンタルダンスのルーティーンでも、バックベンドが見せ場となっていることが多いと思います。




華やかですが、ともすれば腰を痛めてしまうこともある動きですね。

無理なくバックベンドを行うためのTipsをシェアーします。


1.腰を反らさない

反り腰はかなり腰に負担がかかります。ペルヴィックが後ろに倒れないように一定の角度に保ち、腰(lower back)を反らせないように意識することで、無理を減らすことができます。

座っている椅子の座面が前にスライドするようなイメージをしながら、腿を床と平行に保ち膝を前に押し出すことで、背中を床に近づけます。腹筋と一緒に、ふくらはぎ~足首の柔軟性と腿の力を駆使します。


手前みそですが、02:40あたり見ていただくと、腰を反らすのではなくて、太ももの力を使って角度を作っているのが何となくわかっていただけるのではないかと思います。



2・歩幅は大きくとる

ふつう、オリエンタルダンスでは足の幅は腰の幅と同じくらい。とお伝えしていますが、バックベンドの時だけは歩幅を通常の2倍ほどに広くとり、体を安定させます。

トルコの伝説のダンサーといえばTulay Karacaですね。07:40~見てみてください!そうとう足を大きく開いてますよね。



3.胸上部から引き上げる

頭だけ後ろに倒そうとすると首の後ろに負担ですので、鎖骨のすぐ下あたりの筋肉から斜め後ろに引っ張り上げるように意識します。肩を下げ、首を長く保つのも大切です。


4・可動域は少しずつ増やす

大切なのはただしい姿勢。角度は少しずつ深めれば良し。


オンラインレッスンでは、これらを基本に、

太ももの筋肉を鍛えるワークアウトや背中を柔らかくするためのルーティーンに取り組んでいます。いきなり立って行うのではなく、最初は立ち膝で行います。

ペースは「無理をしすぎない・でもちょっとだけ無理をする」が合言葉ですXD

体が強くなると心もエンパワーされますね!

Nisreen









[Bilingual post] Podcast S2: Ep9 – How Belly Dancing Expanded My Horizon /ポッドキャスト S2:エピソード9- ベリーダンスはどのように私の世界を広げたか

            Japanese follows English/ 日本語は英語の後に記載 Hello, this is Nisreen. Welcome to the ninth episode of Season Two of my podcast—it’s lov...