チェストスライズ・サークルの主役は肩じゃない

 こんにちは!オリエンタルを日々是研究、Nisreen(ニスリーン)です。

皆さんお元気でしょうか?

私は昼のお仕事が引けた後に思いっきりダンスを練習して、シャワーを浴びるのが幸せな今日この頃です。

今日は、基本の動きの一つ、「チェストスライズ」及び「チェストサークル」で初心者の方が躓きやすい部分に関して、Tipsをシェアーしたいと思います。

文字通り、胸を押し出したり引いたり、左右に動かしたり、胸で円を描くという動きですね。

この動きで、一番初心者の方によくある躓きは、肩の力を使おうとしてしまうこと。

胸を前に出す時に肩が後ろに引けてしまう(腰はやや反り腰)、胸を後ろに引こうとするときに肩が前に出てしまう(腰は少し丸くなる)、など、肩が目立ってしまうということがとても良くあります。

実は、このように肩の力を使って上体全部を大きく動かすような動きも、フュージョンなどでは出てくることもあります。

しかし、オリエンタルダンスでは基本的に胸筋と、肩甲骨あたりの筋肉の伸び縮みを利用しますので、肩は少しはつられて動きますが、それほど大きく動かないはずです。


※トルコのスターダンサー、Asenaです。3:23あたりでチェストサークルをしていますね。アクセントをとっているので不均衡な円です。音楽がゆったりしている場合はもっとなめらかな円になります。

腰も動かしているのであんまりわかりやすい例ではないかもしれませんが。


トルコのスターダンサー、Didemです。彼女は胸を横に動かす技でも有名ですね。


余談ですが、これら胸の動きでアイソレーションが目立つのは割とここ20年以内のダンサーの特徴で、どちらかというとモダンな印象になりやすいともいえるかもしれません。

ゴールデンエラのダンサーはよく胸・肩シミ―はしていますがあんまりチェストスライズのイメージがないですね。


さて、そんな肩にたよらない動きを練習するためのちょっとしたTipsです。下に行く程少しずつ難易度が上がる感じです。


1・床にあおむけで寝て練習する

手の平と、左右の肩甲骨を床につけて浮かせないようにします。

膝は立てて、足の裏は床につけて、やはり浮かせないようにします。

その上でみぞおちあたりを天井からだれかに引っ張られることを想像しながら浮かせる、床につける、を繰り返します。

慣れてきたら、浮かせる、横にスライドする、床につける、逆側にスライドする、を繰り返します。


2.両手を前に出し、壁に手の平を付けて練習する

見えない誰かに対して「壁ドン」するような感じです・・。

両手の間の感覚はちょうど自分の肩幅くらいがちょうどよいです。


3・手にタイツを持って練習する

タイツの持ち方は以下と同じです。



これも手を固定するやり方です。


1ー3で胸が柔らかく動かせるようになってから、いよいよ、タイツや壁に頼らずに、立った状態で胸を動かすことに挑戦します。


全てのダンスの動きに言えることですが、

以下の点が満たされていると、動きが安定し、力強く見えます。


  • くるぶし、足の指の間、足裏のくぼみをよくもみほぐしてやわらかくすること。
  • 母指球、子指球、踵の3点に均等に、床に対して垂直に重心を下ろすこと。3脚を床に立てるような感覚です。重心が偏らないこと。
  • 足の指全体を吸盤のように床に吸着させること。
  • 足首、膝、つま先が同一線上にあること。


この足の使い方は、一番大事な部分ともいえるので、オンラインレッスンの中でも色々なアプローチでTipsをシェアーしています♬

一緒に滑らかな胸の使い方、やわらかい足の使い方を目指していきましょう。





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