こんにちは!オリエンタルを日々是研究★ベリーダンサー、ニスリーンです。
以前、「男性のベリーダンサーも存在する」と記事にしました。(こちら)
このトピックについて、意外に良くベリーダンサー以外の方から頂く質問が「男性のベリーダンスは女性のベリーダンスとは違うのか?」
私が答えることは「基本は同じです。」
フォークロアについてはまた話が複雑に枝分かれしますが、「オリエンタルダンス」に限って言うなら、ステップ、技の種類など、性別によってほとんど違いは見られません。
次の動画を見ていただけるとそのことがよく分かるのではないでしょうか。
人気エジプト人男性ダンサー,TitoさんとHalaさん
でも、それでは「男性らしさ」「女性らしさ」という概念はベリーダンスにはないのか。
これはこれで、めちゃくちゃある。と私は感じます。
特にアラブ系や、アラブ出身の先生方は「フェミニンさを大切に」「あなたは女性です。女性であるだけでセクシーなのだから余裕たっぷりにね。」といった意味のことを良くおっしゃいます。
また、男性ダンサーのパイオニアの一人であるTarik Sultanさんは「女性の真似をしない。男性として踊る」というご自身の信念について熱心に説かれています。(こちら)
「男性らしさ」「女性らしさ」という概念そのものの是非について論じ始めると一冊本が出来てしまうので(笑)あえてここでその点については触れないでおきます。
では、具体的には「男性らしさ」というのはどのような形で表れるのでしょう。ちょっと考えてみましたよ。(※服装や髪型以外で!)
いくつか個人的に、気付いた点について挙げてみます。
1.歩幅の広さ
大きく歩幅をとって歩くと、それだけでもやや男性的な印象になります。
トルコの人気ダンサー、Serkan Tutarさん
Titoさんの動画でも、Titoさんの方が同じ振り付けでも気持ち歩幅が大きいと思いました。
2.筋力の強さ、骨格の大きさをさりげなく見せるような技の使い方
明らかに「余裕たっぷり」というのもポイントです。
レバノン系男性ダンサーJamilさん。だいぶ前の動画ですが、初めて見た時「片手でヴェールを回してる!」と衝撃を受けたのを覚えております。見た目から言ってもこの手のヴェールはそれほど軽くはないはず。
男性ダンサーのパイオニア、N.Y拠点のTarik Sultanさん。このフィンガーシンバルの大きく澄んだ音は、相当な腕の筋力がないと出せません。
3・ポージング
トルコの人気ダンサー、Ozgenさん
男性ダンサーの方が、気持ち「正面向き」のポージングが多いと思います。
1の繰り返しですが、足幅を大きくとって立っていますね。
これに対し、女性ダンサーは体を斜めに傾けるようなポージングが多いと思います。
※以前、こぶしを握る動きについて書きましたが、拳を握るという仕草は、トルコのロマのダンスだと、女性であっても頻出の仕草の一つです。※
しかし、もちろん、3までの要素に当てはまる女性ダンサーもいれば、全部実践しても特に「男性的」には見えない男性もいると思います。
結局は
4.本人の「自分は男性である」という認識・アイデンティティ
これが一番のキーではないかと私は思っています。
しぐさや服装が女性的でも、「男性」という存在感を放っている男性ダンサーもいることと思います。
ちなみに私は女性ですが、オリエンタルダンスは女性であるということも含めて素顔の自分を楽しみ、出すことができるところが良いなあと思っています。
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