前回の記事で、「ベリーダンス」がハッキリと現代のような形になったと認識されているのは1920年代(少なくともエジプトでは)と言われているというお話をしました。
1910年代~1940年代は、戦争と侵略の時代であったことも忘れてはいけませんが、大衆向けのアート、イラストレーションに関して言えば、私が一番好きな時代の一つです。
今回はこの時代のアートのお話をしたいと思います。
ジャズ音楽がより広く大衆に親しまれるようになったのはこの頃でした。
それまでの有機的なアール・ヌーヴォー芸術とより工業的なデザインを繋ぐような「アールデコ」という装飾芸術(絵画、イラストレーション、建築、室内装飾etc)がヨーロッパ各国およびアメリカ合衆国で流行しました。
ジョセフィン・ベイカーなど国際的な女性ダンサーの活躍、
ナイトクラブでのレヴューの隆盛、じょじょに家庭の外へ行動範囲を広げる女性たち、
そしてイラストレーションの力を借りて、「セクシーな女性」の表象が大衆に広まったのも1910年代~1920年代と言われています。
遠く離れたアジア、私の国日本でもアールデコの影響は多いに受けていました。「大正モダン」という言葉にも表れていますが、
それまでの浮世絵の流れを受け継ぎながらも西洋の影響を感じさせる新しい美人画が大流行しました。
こちらは大正時代~昭和初期一世を風靡した画家、高畠華宵(1888年~1966年)の美人画です。
ジャズ音楽がより広く大衆に親しまれるようになったのはこの頃でした。
それまでの有機的なアール・ヌーヴォー芸術とより工業的なデザインを繋ぐような「アールデコ」という装飾芸術(絵画、イラストレーション、建築、室内装飾etc)がヨーロッパ各国およびアメリカ合衆国で流行しました。
ジョセフィン・ベイカーなど国際的な女性ダンサーの活躍、
ナイトクラブでのレヴューの隆盛、じょじょに家庭の外へ行動範囲を広げる女性たち、
そしてイラストレーションの力を借りて、「セクシーな女性」の表象が大衆に広まったのも1910年代~1920年代と言われています。
コケティッシュな美女画で黒ストッキングを流行させたと言われるラファエル・キルヒナーは先駆者。(1917年没)
金髪ボブの美人を描くことで大変な人気だったモーリス・ルミエール(1871-1946)
同じく「ボブの美人」を良く描いたルイ・イカール(1880年~1950年)
遠く離れたアジア、私の国日本でもアールデコの影響は多いに受けていました。「大正モダン」という言葉にも表れていますが、
それまでの浮世絵の流れを受け継ぎながらも西洋の影響を感じさせる新しい美人画が大流行しました。
こちらは大正時代~昭和初期一世を風靡した画家、高畠華宵(1888年~1966年)の美人画です。
「異国趣味」も流行し、海外へのロマンティックな憧憬が良くモチーフになりました。
1923年には画家 加藤まさを氏の作詞「月の砂漠」という歌も流行しました。イラストレーションも加藤氏の作品
こちらは上品で優艶な画風で女性たちを魅了した蕗谷虹児(1898年 - 1979年)のイラストレーション
私は、国を問わずこの時代の芸術の持つ息吹に心惹かれる傾向があります。ベリーダンス(オリエンタルダンス)に惹かれるのも、時代背景にも理由があるのかもしれないと思うことがあります。
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