前回に続きDavid Bisbalの初期の持ち歌です。「なんだかヤバい歌詞だな..」と思いながらも、単語や言い回しなど所々難しく全ては理解しないでいたので、この機に辞書を引きました。
スペイン語独特の言い回しが多くて、綺麗な日本語にするのは非常に難しい歌詞です。また一カ所どうしても不可解な箇所があります。
しかし「若い男性が、マダムにW不.倫を強引に迫られ、丁寧にお断りしている」というのが大筋のようです。señoraはマダム、英語だとミセスですね。Permítame はPardon meです。
スペインのポップスってこういう、男性が愛人にされるとかの歌詞が珠にあるのですが、日本では聞いた事がないタイプの設定ですね..。
下の映像はギター一本で歌っていて、澄んだ歌声が印象的です。冒頭を歌っているのは、この曲を作曲したKike Santanderという人です。声でヴァイオリンを模しています。
【Permítame señora】
Permítame señora que deba reprimirle
貴女 無理を仰ってはいけません
conmigo se equivoca y tengo que advertirle
貴女は僕を誤解している はっきり言いますが
no puedo ser su amante, su amor es invisible
貴女の愛人には僕はなれない 貴女の愛は見えない
hay otra por delante, no quiera confundirme.
未来の相手がいる 僕を惑わせないで下さい
Y hay otra mujer
僕には他の女性が居るんだ
que ocupa mi corazón
僕の心は彼女のもの
naciò de su ser
?(それは?) 彼女の存在から生まれ
en su vientre la engendró
彼女のお腹で育まれた(?)
y cuando yo la miro
彼女を見る時
y cuando la veo a usted
そして貴女を見る時
me creo que sea imposible
あり得ないことだと 感じている
que engañe a esa mujer.
彼女を裏切るなんて
Usted es como piedra que rasga mis heridas
貴女はまるで石のよう 僕の傷口を引き裂く
usted es como hiedra que nace y va perdida
貴女はまるで蔦のよう どこへでも生い茂る
ella es el universo cubierta de cien lunas
彼女は百もの月に囲まれた宇宙
donde yo me sumerjo con sus brazos me acuna.
彼女の腕に包まれ 僕はそこで たゆたう
Hay otra mujer
僕には他の女性が居るんだ
que ocupa mi corazón
que ocupa mi corazón
僕の心は彼女のもの
naciò de su ser
?(それは?) 彼女の存在から生まれ
en su vientre la engendró
彼女のお腹で育まれた(?)
y cuando yo la miro
彼女を見る時
y cuando la veo a usted
そして貴女を見る時
me creo que sea imposible
あり得ないことだと 感じている
que engañe a esa mujer.
彼女を裏切るなんて
Ella es mi vida y nada más
彼女は僕の命だ それ以外に何もいらない
y nunca la podré olvidar.
y nunca la podré olvidar.
そして 彼女を忘れるなんて できはしない
Hay otra mujer
僕には他の女性が居るんだ
que ocupa mi corazón
que ocupa mi corazón
僕の心は彼女のもの
naciò de su ser
?(それは?) 彼女の存在から生まれ
en su vientre la engendró
彼女のお腹で育まれた(?)
y cuando yo la miro
彼女を見る時
y cuando la veo a usted
そして貴女を見る時
me creo que sea imposible
あり得ないことだと 感じている
que engañe a esa mujer.
彼女を裏切るなんて
***
不可解なのは、?の部分です。
naciò de su ser en su vientre la engendró=直訳だと「(女性形三人称)の存在から(女性形三人称)が生まれた (女性系三人称)のお腹で(女性形三人称)を妊娠したor作ったor引き起こした」です。
三人称部分は、彼女でも、貴女でも、ほかの女性や女性形単語でも、文法的にはあり得ます。
「貴女から彼女が生まれた 貴女のお腹で彼女は育まれた」 も文法的に在りなのですが、
それだと、この歌のセニョーラは自分の娘の恋人に言いよってる..という事になるのです。(!!)あり得なくはないのかもしれないけど、「僕には他の女性がいるんだ」というサビが、不自然になってしまいます。
しかし「お腹の持ち主」が「彼女」とすると、「何・誰を育んだ/引き起こした」の述語が途端に解らなくなる。
前のセンテンスに出て来たmi corazon(心)が述語なのかとも思ったけど、男性系の単語なので当てはまらないのです。
英訳をググっても、やはりそこの部分だけは意味不明です。ただvientre(お腹)は ハッキリとwomb(子宮)と訳されていました。
上記のビデオでは、「vientre」(お腹)の歌詞のところでBisbalはみぞおちあたりを手で示しているので、何となくお腹と言っても子宮ではなく胴体?の事を言ってるような感じもしますが、それだとますます歌詞の意味が分からない。
もしかして「彼女」はタダの恋人ではなくて、何か宗教的なシンボルだったりするのか??
もしかして「彼女」はタダの恋人ではなくて、何か宗教的なシンボルだったりするのか??
どなたか解る方がいらしたらぜひ 教えて下さい..。
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