Wednesday, October 31, 2018

ベリーダンスの中のヴェールについて

みなさんこんにちは、オリエンタルを日々是研究★ベリーダンサー、Nisreen(ニスリーン)です。

ベリーダンスの代表的なプロップ(小道具)のひとつに「ヴェール」があります。
名前の通り、薄手の布で、あるとパフォーマンスが格段に華やかになります。

どんなヴェールが良いのかな?と考えた時、考慮するポイントが実は一杯。

◆生地 ・平織シルク(シルク、と記載されているのは大抵これです。)・シフォン・ポリエステル・オーガンジー・シルクラメ (複数混ざっている場合あり)などなど。

◆形 ・長方形(レクタンギュラー)・半円(ハーフサーキュラー)・円(サーキュラー)・裾がギザギザした形にカットアウトされている物もあります。(※日本ではほとんど見ません)

◆飾り 裾にビーズの飾りやフリンジがついているものも。


◆模様 ・無地・タイダイ染め・ストライプや水玉などの柄入り

◆色 ・衣装と同系色 ・衣装と逆にまったく違う色

◆透け感 ・ヴェールをかざすと向こう側の人の姿が見えるくらいの透け感・全く見えないくらいの透け感

◆大きさ ・腕を左右にピンと張ってヴェールを持った時に、幅が余るか・余らないか
(参考として、私は身長164そこそこです。約250cm*120cmの大きさのヴェールが割とちょうどよく、これより幅が短いとつんつるてんです。)

◆重さ ・ふわふわと軽いか・ずっしりと重みがあるか

などなど。要は扱いやすい大きさの布でありさえすればいいのでかなり自由!
既製品では飽き足らず、自分で布を買ってきてカットしたり、オーダーするダンサーさんもいますよ。
実は振り付けの内容によってどんなヴェールが扱いやすいのか?という部分も違ってきますので、先生につど確認しましょう。

ざっくりと言うと、体をフレームのように縁取る小道具として扱ったり、素早く翻すような技にはやや重みのある素材(シフォンやポリエステルなど)が向いており、平織シルクだと難しく感じるかもしれません。


4・17あたりからヴェールワーク
Artemis Mouratさん

逆にヴェールをふわふわ~~と風に棚引かせるような振り付けの場合、平織シルクはとても美しく見えると思います。(※ここ10年くらい??日本では平織シルクが流行でみたいで、他のタイプのヴェールがだんだん手に入りにくくなっているような・・・。ボソッ。)


N.Yの素敵ダンサー、Mariyahさん




また、ヴェールの向こうに衣装が透ける様子を見せるような振り付けの場合は、シフォンやオーガンジーの中でも透け感の有る生地だと効果的ですよね。


N.Yの素敵ダンサー、Mariyahさん再び

ヴェールを使う音楽も色々です。決まりはないよ。と言いたいところですが、
エジプトのスタイルの場合はエントランスの時にだけヴェール技を披露、後はささっとヴェールは捨てて・・いえ、置いて、ヒップの技を見せる振り付けへ移行することも多い様子。

体にヴェールを巻いて登場して、後から取り外してあれこれと形を作ったりするのはアメリカンキャバレースタイルの定番中の定番ですが、
昔のトルコやレバノンのダンサーのビデオを見るとかなりこれと似ている技の様子が残っています。


ターキッシュのレジェンド、Tulay Karacaさん


ただ、どのスタイルを見ても、ドラムソロ(メロディーが入っていないドラムの音だけの演目のこと)の時だけは通常は「ヴェールはまず使わない」様子です。
※「敢えて」型と違う演出として扱う場合はあるかもしれません。













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